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2005年 03月 21日
大学院生の食生活というのは、かなり悲惨なものがあると思います。
私は決して料理が嫌いな方ではない(と信じている)けれど、食糧品の買い出しの時間がなくなってしまう程になると、もう料理なんかどうでもいいや、という気にもなってしまうのです。それでも、周囲に一緒に食事をする仲間がいる時には頑張って作りました。大家さんとケンカして一か月間私のアパートに転がり込んできた友人がいた時は、大きな試験の準備をしていたけれど、それはまじめに料理しました。毎日彼女のために、お弁当まで作ってました。やっぱり一人暮らしがいけないのかしらん。 私が食事日記をつけないのは、正直言って書くものがないからです(笑)。食えよ!って言われそうですね。とりあえず牛乳とV8飲んでます(笑)。NY在住の我が盟友の食事日記については、こんな訳で基本的にノーコメント(笑)。面目ない…。 月に一度、日本人の方や日系人の方が集まるところに出かけています。その中に、日本語がとてもお上手なKoreanのおばさまがいらっしゃいます。お年は70歳くらい、アンナさんとおっしゃいます。 15人くらいの仲間なのですが、年上のおばさま方も多くて色々気にかけて頂くのですが、どうも月一回くらいの集まりのメンバーには一目瞭然で食生活がばれてしまうようで、「なんか今月は痩せてるんじゃないの?」とか「あら、元気そうね」とか、お会いする度にコメントが飛んできます。怖! 昨日お会いしたばかりのアンナさんが、先ほどお電話をくださいました。 「あのね。今日、息子が来たんでたくさんパジュンを焼いたのよ。余るほど作ってしまったんだけれど、良かったら取りに来ない?」 パジュンというのは、韓国風お好み焼きです。日本だとチジミと呼ばれているのが同じものでしょうか? アンナおばさんの家は、私の住んでいるところから車で10分弱。おばさんに会いに行くのはいくら忙しくても全然苦になりません。 「ほんとによろしいんですか?甘えちゃいますよー」 そう言うや、おばさんのお宅の駐車場まで飛んで行きました。 ニコニコしながら出ていらっしゃったアンナおばさんは 「他にも色々作ったから持って行ってね」 と、スーパーのビニール袋いっぱいのタッパーやらジップロックに入ったお惣菜をくださいました。 キムチもありました。どれも美味しいKorean foodです。もうレストランのお惣菜なんか比べ物にならないくらい美味しいのです。 みんなで集まっている時、よく帰国の話になります。 日本人の私たちにとって定期的に帰国するというのは比較的当たり前の話題で、日系人の方たちもご親戚を訪ねて日本にいらっしゃる機会というのは多いようです。だから皆さん、「アンナさんは韓国に帰国しないの?」「次の帰国はいつ?」と、長いお付き合いだけれど簡単に質問を投げかけます。 その度にアンナさんが 「私は長いこと帰っていないのよ。娘は香港にいるし、息子はここだから、私はずっとここでいいの。たまに香港に行ければね」 そんな風におっしゃるのを伺って、私は多分そうなのかなと思っていたことがありました。 帰りはいつも比較的近くの私がアンナさんを家まで車でお送りします。その間のお喋りも、girls' talkで私にとっては毎月の楽しみなのです。 ある時、アンナさんが私の帰国のことを聞いてくださったので、私は思い切って尋ねてみました。 「アンナさんは、半島の北側のご出身なの?」 しばらく考えていたけれど、アンナさんは 「そうなの」 とおっしゃいました。 「四季がはっきりして、とてもきれいだって聞いたことがあります。 どんなお花が咲くのかしら。雪はたくさん降るのかしら」 そう尋ねるや、アンナさんは嬉しそうに故郷の景色や子供の頃の遊びの話や、それは思いがけない程にたくさんのことを話してくださいました。 「でも私は帰らないの。あんな国だから」 最後にそうおっしゃったのを聞いた時に、胸のつまる思いがしたことを忘れることができません。それは私が日本の様々に文句をつけているのとは、全然意味が違う。私は心の底から祖国を憎んだり、嫌ったことはこれまで一度もないのです。アメリカにいれば難しい話題もいくつかあるにも関わらず、祖国について話すことを心の底からためらったことは、まだないのです。 アンナさんの表現は、日本人として使う日本語の表現とは若干意味が違うのかも知れません。そこは私がすべて理解できていないのかも知れません。わからない部分です。 でもね。 アンナさんが作る故郷の食事はとても美味しい。素晴らしい文化ですよ。私みたいな学生が食事をきちんとしていないことにいち早く気付いて、こんな風にさりげなく助けてくださるお人柄は、世界中の誰より優しいと思うのですよ。私はアンナさんがどこの国のご出身でも大好きだったと思うし、もしかしたら、アンナさんをそんな優しい人にしてくれたアンナさんの故郷のことが好きなのかも知れません。 故郷の国の話をする時には、政治でくくれない大切なことがあると思うのです。アンナさんが故郷の話を人前ですることにためらうお気持ちが、理解できるような気もするし、とても悲しくも思えて、そんな簡単な言葉では表現できないほど複雑な感情にとらわれます。でもできることなら、もっと自然に、ふるさとの美しい景色のことが伺いたいし、子供の頃の懐かしいお話も伺いたいのです。世界のどこで育ったとしても、下の世代にいる私たちがそういった話題を伺うことは、それがたとえどんな内容だったとしても、受け継いでいくべき大切な財産なのだと思うのですよ。 たくさん頂いたお惣菜に敬意を払って、今日はちゃんとご飯を炊きました。いくつも並べたお椀とお皿を前にして、「アンナさん、美味しいです。そうやって見守って頂いて嬉しいです」そんな言葉を心に浮かべながら、もう一言、「いつか祖国を好きって言えるようになるといいですね」--余計なことなのだけれど、自分の心の中でだけ、大好きなアンナさんに呟いてみました。 - - - - - - - - - - - 文中の名前は仮名です。
by raphie
| 2005-03-21 10:29
| RosslynVA/Journal
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