http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200906190306.html
切な過ぎて眠れません。
50歳になった女性は、別れた犬を思う時にはずっと5歳の悲しみを負い続けてきたのかと思うと胸が張り裂けそうな思いがします。
45年後、彼女が知った事実。
5歳の彼女の犬への「裏切り」と、犬が最後まで示した「忠誠」の余りにも残酷なコントラスト。
犬を見守った人々の温かな眼差し。
必死で探し、諦めた頃に人々に知られるようになった犬。
すれ違いが重なっただけで、誰も悪くはなかったのに。
それでも、ずっと待ち続けていたことを、ようやく彼女が知って、犬は喜んでいるのでしょう。
いつか先に旅立った犬に会う時には、彼女は今度こそ、自分から見つけ出すと思っていらっしゃるのだろうと勝手に思いを巡らせます。
でも
その時、きっと彼女は知るのです。
そこでも、駅で犬がずーっと彼女を待ち続けていることを。
今度は必ず会えますように。