スケジュール的には若干負荷をかけ気味の集中インプット週間。
上質な小説を読むよろこびにも似て。
体に良いものを選んで食べるように、良い作品を鑑賞することの大切さをつくづく感じました。
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オープニングから主人公のモノローグが美しいと思いました。
奇をてらった表現や華やかさは何もありませんが、脚本全体が丁寧に丁寧に言葉を選んで編まれていると。
チェロの音楽、庄内の美しい風景、死をとりあげつつ生を描く普遍性--このブログではこれ以上何を書く必要もありません。
本木雅弘氏と山崎努氏演じるふたりの「おくりびと」に加え、3人目の「おくりびと」が、邦題の「おくりびと」と英語のタイトルの"Departures"をよく説明しています。
最後まで脚本の言葉の美しさに身を委ねることができました。
日本語でも英語でも、自分も書く時にはこれだけ丁寧に言葉を紡ぎたいと、何度も何度も思いながら、憧れながら、他にすっかり車のいなくなった駐車場を後にしました。
随分遅ればせの鑑賞でしたが、冬から春に季節がうつるこの時期に見るのもまた良い選択という作品ではないかと。(そして帰りの通りはなごり雪←なごり雪で済むんでしょうか?)