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2009年 03月 13日
と叫びたかったのは先週の会議だったきぅ! (Mamma Mia!=なんてこったい!←若干意訳) ストレス解消にはこういう映画がさいこーでし。 ヘッドバンカー(ハードロッカー)がバンカー(銀行家)になっていたり、苦虫噛み潰していたのに後半ノリノリのカトリック司祭がいたり、こてこてのブリティッシュアクセント(でも多分「なんちゃって」ブリティッシュ)があったり、ツッコミどころ満載でお腹を抱えて笑いました。←いやばかうけし過ぎだって。 あーすっきりした。 - - - - - ミュージカルの初演が1999年ということなので本作品の20歳の主人公ソフィが誕生したのは1979年頃かというと、おそらくそうではない。3人の父親候補と母ドナの若かりし頃の風采を見れば一目瞭然で、ソフィが生まれたのは1960年代後半ということになる。 親の世代はベトナム戦争への反戦の空気の中でポップカルチャーとして生まれたヒッピーの担い手であり、フラワーチャイルドであり、そのカルチャーの中で最も先走っていたのがいわゆるセックス・レボリューションである。つまりソフィはこの性革命(=自由恋愛?)の申し子であり、フラワーチャイルドたちの子供という設定である。 現実の世界ではソフィのような1960年代後半生まれの彼らは、今40歳前後を迎えており、日本語で言うところの「あらふぉー世代」となっている。つまり、私のアメリカでの親友たちである。 今でもアメリカにいた頃の仲間の中で最もよくチャットで情報交換をしている友人は、大学院での専門も同じだったアンドリューなのだが、彼がよく「自分はこのセックス・レボリューションの申し子だ」ということを言っていた。 蛇足だけれど、アンドリューと私は知り合ってすぐの同じ時期に揃って手痛い失恋に苦しんでいて、僅か数ヶ月の間に私は7キロ、彼は12キロくらい痩せて見た目の印象まで一緒に変わっていってしまったという「失恋仲間」だったりもする。それはそれは長い愚痴をお互いにこぼし合って、それじゃあ我々が付き合ってしまおうか、という話題が冗談混じりに出たこともあったけれど、そうならなかった互いの理性には今もって感謝していて、おそらくだからこそ、アメリカの兄弟のような一生の友人を得られたような気もしている。 そのアメリカの兄弟のアンドリューは、孤児だった。 生まれてすぐに善良で温かな警察官夫妻に引き取られた彼は大学院に進学させてもらえる程に大切に育てられたが、彼の中にはいつも「本当の両親」「本当の母親」への思いがあったという。ここからは彼が自分で調べてわかったという話だ。 アンドリューの生みの母親は、このヒッピー文化華やかなりし1960年代が後半に差し掛かった頃に子供を身ごもった。17歳の高校生だったが、カトリックの家庭で育った彼女は中絶を許されず、生まれるとすぐにカトリック系の孤児院に赤ん坊を預けることとなる。それがアンドリューだった。(これも蛇足だが、映画の随所からドナ・ソフィ親子もまたカトリックであることが示唆されている。)この孤児院に、アンドリューの育ての両親が現れる。彼らは、生母の情報を決して知ることなく、子供に知らせることもなくこの先暮らしていくことを宣誓して、アンドリューを引き取っていった。この夫妻は後に、別のカップルの間に生まれた男児を引き取り、アンドリューには血縁のない両親と共に、血縁のない弟がいる。いかにもアメリカらしい家族の姿だった。 「自分とたった17歳しか違わない女性なのだから、きっと理解し合えると思う」 とアンドリューは言っていた。 会わないことを誓約しているけれど、それでもいつの日か自分は彼女に会いたいのだと。 性格が温厚で多少ナイーブな彼は、本の虫のような少年時代を過ごしたらしいが、それだからこそリサーチ能力には目を見張るものがあり、もしかしたらもう相当近くまで母親に近づくことのできる情報を持っているのかもしれない。 「今すぐに動こうということじゃないんだ。育ててくれた両親には感謝し尽くせない程だから。でも僕の母はまだ若いから、きっと将来チャンスはあるんだよ」 ネガティブな思いは何もないのかと聞いたことがある。 彼は「ただ寂しかっただけ。恨んだりはしていない」と言っていた。それが本心なのだろうと思う。「何よりも、中絶せず生んでくれたから僕がこうしているんだ」とも。 映画で「自分が何者か知りたい!」と言うソフィを見ながら、そんなアンドリューのことを思い出していた。 結婚して、自分が親になって、そうして親の苦しみもわかっていくのだろうにと私たちも随分話したけれど、結局、アンドリューも私も結婚もせず、子供も持たず、ここまで歩いて来た。映画の中では母親を演じるメリル・ストリープらが寧ろ主役であり、彼らはコミカルに否定しながらも人生の中で繰り返し訪れる出会いや別れ、疑いや人恋しさを綴っていく。親の世代には親の世代の事情があるだろう。時代とその文化があるだろう。その中で、迷って苦しんだ思考と選択があるのだろう。 でもいつか、アンドリューの母親探しにも、この映画に負けない幸せな顛末が待っていて欲しいと願わずにいられない。結婚してきていない私には(そして多分アンドリューにも)その答えがどこに向かうかの想像は甚だ難しいのだけれども。 ただそんな祈りにも似た思いを漠と胸に抱きながら帰途についた。
by raphie
| 2009-03-13 20:45
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